モノ・スペシャル 50’s ヴィンテージファッション

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1950年代と「アメカジ」

「アメカジ」という短縮形がすっかり定着している。「アメリカンカジュアル」という本来の語形を、忘れてしまいそうになるくらいだ。時代がどんどんとカジュアル化へと傾斜しはじめたのが1950年代だった。
アメリカはそれを若者の心をつかむやり方で、もっとも効果的に機会を逃すことなく進めたから、この名前があるのだろう。代表はクルマだ。
鈍重で冴えなかったアメリカのクルマはスタイルを持った。それは同時に多くのモノを巻き込み変えた。この年代以降、モノクロだった想い出は総天然色で回想されるものになった。

いつの時代でも大人たちと大人になりきらない世代との間には、厳然とした壁がある。その壁を破ることを鮮やかにやってのけたのがアメリカであり、1950年代を生きていた若者たちだった。それまで親の世代の借り着や、大人たちの借りモノの道具を使っていた彼らは、自分の好みで選び出し、生み出したモノをデファクトスタンダードにしていった。そしてなにより彼らの行動スタイルが、堅苦しい決まりごとを次つぎと突破していった。

そこから世界はどんどんカジュアルになっていく。どんどん軽くなっていった。彼らがいるところには、「アメリカンカジュアル」という特別なジャンルでくくられるだけのボリュームあるモノが残されることになる。 現在のファッション、クルマ、家具、生活のあらゆるシーンでごく当たり前のものとして使っているモノのルーツは、この時代へ戻ることができる。本書では「アメリカンカジュアル」のいわば製造工場だったその1950年代に、トータルイマージョンすることを目指した。

●アメリカ1950年代の服飾文化史
文・出石尚三 (服飾評論家)

●50's ONE
ディテールから50年代を読む

●50'sアメリカのライフスタイル
文・馬場啓一(流通経済大学法学部教授・作家)

●50's THE CATALOG

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