モノ・スペシャル 00's-40's ヴィンテージファッション

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アメカジを用意したアメカジ

19世紀までのアメリカ衣料業界は、労働者のワークウエアをもっぱら製造していた。それがマス・ファッションの台頭とともに、南北戦争のときの軍服を作っていたメーカーが低価格の男性用スーツ製造に踏み切る。アメリカの既製服産業は、単一で地味な紳士服から大量生産を実現していったのである。個々の女性の体形に合わせて仕立てる女性用ドレスは大量生産には向かなかったが、それでも1870年代になって女性も軽快な動きを求めるようになると、女性用既製服も普及していく。この衣料の大量生産は、アメリカ産業社会における平等主義の浸透を暗示するものだった。

それまで、すべての必需品を生み出す中心的な生産の場だった家庭が、消費の場へと変貌する。そして大都会ではデパートが、大半の人々が暮らしていた田舎や小都会ではメールオーダー・システムが工業化によって大量生産された生活必需品を消費者に提供した。こうしてメールオーダー・カタログは、文字とイラストによってファッション・イメージを伝えるきわめて有力な手段となった。

19世紀末から、メールオーダー・カタログによって広範に入手可能だったデニムのオーバーオールは、単なるワークウエアに留まらず、スタンダード製品として大量生産されていく。デニムは20世紀後半には反体制のユニフォームとなり、今やファッションの主流としてステータス・シンボルにまでなっている。デニムがそうした長い道のりの第1歩を印したのは、まさに20世紀を迎えてからのことである。

20世紀前半のアメリカは、自分たちの新たなライフスタイルに合致させた、自分たちに似合った日常的で安価なファッションを生み出した。その代表が、ヨーロッパではファッションの範疇にも入らなかった、ジーンズのようなカジュアル・ファッションだったのである。

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